【幸運は夢中でがんばる人にやってくる】
夢をかなえたいひとに、元気と勇気を与えてくれますように。絵本作家、のぶみさんのお話をします。
のぶみさんは、小学校のときにひどいイジメにあっていました。辛くて、苦しくて、寂しくて、小学5年生のとき、自殺をしようと、カッターナイフで自分の首を切りました。(手首でなく、首です)。血がドクドクと流れて、ポタポタと太ももの上に落ちていきました。それを見て、やっと生きている自分を実感したそうです。
イジメに立ち向かうために、自分を鍛え、自分の道を進もうと決心します。しかし学校が嫌いで、次第に、ドロップアウトします。高校生のときには、暴走族「池袋連合」というチームの総長になり、実家は教会でクリスチャン 父親は牧師ですが、高校時代荒れた生活を送ります。
高校を卒業すると、保育士の専門学校へ入学。同じ学校で出会い、好きになった女の子が絵本が好きだと聞き、その子に認めてもらいたくて、絵本を作るようになりました。その子といっしょに絵本を作るうちに、どんどん絵本作りにのめりこみます。そして、決心します。
「絵本作家になろう!」と・・・・・。 まわりの人は誰も本気にしませんでした。
「難しい世界だからね」「なれるのは、何万人にひとりだよ」「才能、やっぱり才能がなきゃ」と完全否定されました。
のぶみさんは絵がうまかったわけではありません。むしろ保育士の専門学校でも、先生から一番下手だとみんなの前で馬鹿にされました。でも、絵本作りが一番好きだったのです。
そして、それしかなかったのです。絶対に絵本作家になると決意した彼は、絵本を6000冊読破し、300冊を書きためながら、2年間出版社の持ち込みを続けました。どこに行っても、その間、ずっと断られ続けました。でも、その持ち込みが縁で思いがけずNHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」のアニメに採用されたのです。そのアニメ「ぼくのともだち」で大ブレーク。ついに念願の絵本作家になれました。
それにしても、300冊書いて出版社をまわり、2年間断られ続けたエネルギーはすごいです。並大抵のことではありませんよね。この熱意こそが、のぶみさんの夢を実現させた原動力に違いありません。
でも、彼は意外にもこう言っているのです。「お母さんが今まで人をたくさん助けてきたからみんなにいいことをいっぱいしてきたから、僕のところにも運が来た」幸運は、その幸運にふさわしい努力をした人のところにやってきます。でも、その人はなぜか「○○さんのおかげ」と言います。どちらも本当です。幸運は感謝している人のところにやってくるからです。○○さんのおかげでこんないいことがあったと思っていると、ますますいいことがやってくるのです。
『「自分ルールで」いこう!』のぶみ(著)角川グループパブリッシングより
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GNグッドニュース NO1468 2020.1.24
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2020.01.24